東京五輪エンブレム最終候補4作品以外の落選していったデザインは?

東京オリンピックパラリンピックの公式エンブレムの最終候補4作品の公表に際して僕がこの土日から週明けにかけて起きるかもなと考えたのは、落選作品のネット上への大量アップです。

応募総数14599作品のうち、最終候補に残ったのは4作品のみ。

 

仮に一割の応募者が「自分のデザイン案は落ちました~。みなさんどうですか?ぜひ参考までに意見をください。」

とかなんとか言って自らが応募したデザイン案をネット上にアップしたとすると、それだけで1500件近くのデザイン数になります。
1%の人間でも150件近くにのぼります。
応募総数のうち、冷やかしのデザインが2~3割あったとしても、多くの応募者はかなり本気で正式採用を狙いに行っていたに違いありません。

 

最終候補が発表されてしまった以上、落選デザインにもはや意味はない。

だとしたら少しでも市場の目に触れさせて自分のデザインがどのような反応を得られるのかを知りたい。と思う応募者がいたとしてもおかしくはないとおもったのです。

そして、もし落選作品の中に圧倒的にネットユーザーの人気を獲得するようなデザイン案があった場合、エンブレム委員会に対して、再び批判の矛先が向くようなことも起こりえるのでないかというところまで想像してしまったのです。

僕個人としては、最終候補作から公式エンブレムが決まるということは脇においておいて、落選作品の出来映えを純粋に見てみたい。

一体、どのようなデザインが落とされていったのか知りたいという気持ちでいっぱいです。

そうしたところからも派生する問題として考えられるのは、最終候補4作品以外のデザインのほうが好きという勢力がどの程度、支配的になっていくのかということです。(この勢力には4作品以外なので招致エンブレムが良かったという人々も含まれます。)

先の盗作疑惑による白紙撤回は、このエンブレムは盗作だから変えなければならないという意見が支配的な勢力としてまとめあがっていった為に起こった事例だともいえます。

さすがに次も同じようなこと(再びの白紙撤回)が起こるとは考えにくいですが、だとしたらそうした勢力の不満のエネルギーがオリンピックの開催自体に疑問を呈するような言動に転化していったり、または「別にオリンピックなんてもうどうでもいいし・・・」といったような言動がネット上を中心に増えることによってオリンピック開催自体が盛り上がりに欠けるような展開のしかたに進んでいかないかが心配でもあります。


聖火台を含めた競技場の問題に開催費用の高騰も心配されていますし、これから決まっていく開会式の演出家の選定など国民の不満が沸々と湧き上がっていくかもしれない要素はまだまだ多く残されている現状がありそうです。

ただここ最近のオリンピック開催はどこの国でも国内で開催反対の声が上がるなんてことは当たり前にもなっているように見受けられるので、それほど心配しなくても良いのかもしれませんが。