アイデア)新国立競技場問題を建設しないで解決してみたい。

ついでに

2020年東京オリンピックパラリンピック以降の日本が抱える問題への対処にもつながるかもしれないというカタチです。

ただし既に新国立の建設計画は再始動してしまっています。

したがって、このプランは現状においてなんら価値のない無意味のものだということをご了承ください。

単なる着想のみです。それを想像してお楽しみください。

 

まず最初に、
~2020年以降に日本で起こるのが確実な問題~

消費税が上がり続ける。「8→10→?→19%?」

とりあえず10%までは決定で、その後は何段階かを経て19%ぐらいまではどうやら想定済みのようですね。

そんなところから当然、経済が冷え込む。

加えて、高齢化社会の定着と実感。

 

消費の担い手は訪日外国人になるのかな。

というより、お店側からしてみれば、日本人の消費よりも旅行客の消費をより強く求めにいくのではないかなということです。


今後、「上げる、上げない。でも結局上げる。」の消費税ニュースをずーっと聞かされ続ける日本人と

パッと観光に来てパッと帰っていく外国人。

お金の使い方がそもそも違いますよね、きっと。

 

おそらく日本は、文化力を生かした観光産業で食べていくことになるのではないでしょうか。

ただこの問題は話してもいたずらに長くなるだけなので、もう止しましょう。

 

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それでは、「新国立競技場問題を建設しないで解決してみたい。」について

 

私の案は、

【東京RESIZE】です。

RESIZEとは「大きさを変える」という意味です。

どう変えるかというと、大きくするわけです。東京を。

 

まず、中心地を決めます。

場所はどこでもいいです。

現在の新宿都庁でも皇居でも国会議事堂でも、東京タワーでも。

どこもそれなりの理由付けができるので、いずれも候補になりえます。

 

わかりやすくいうなら、アナログ時計の文字盤を思い浮かべてみてください。

中心地は短針と長針を取り付けている部分になります。

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面倒くさいかもしれませんが、想像することは大切です。

絵や図で書いて説明することも出来ますが、頭の中にイメージを思い浮かべてみることは、大変大事な作業だとおもっています。

とりわけ今後、世界がロボットだらけになる環境で「イメージを膨らませることの出来る人間の価値」についても頭の隅に置いておくと、のちのち役立つかもしれません。

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つづけます。
次に、小学校の頃の算数の授業で使っていたような円を書くためのコンパスを思い浮かべてください。

先ほどの中心候補地に針のほうを指し、鉛筆のほうを大体八王子かそのあたりに合わせてぐるりと円を描きます。

この円の中を新東京にするのです。東京23区がひと回りか、ふた回りほど大きくなります。

つまり、埼玉、神奈川、千葉の一部を東京に取り込むのです。

 

仮に実際やるとしても、さまざまな意見が入るせいで、きれいな円ではなく少し歪なアメーバ状のカタチになってしまうと思いますが・・・

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三県の方々、もし見られた方がいても気を悪くしないでください。

ただの案ですから。

発案者には1ミリも悪気はありません。

それに、そもそも実現のためのリーダーシップがある人も今の政治家のなかにはいないでしょうし。

というか、はじめに書いたように新国立の建設計画は再始動しているので、この案はただの絵空事です。

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それでもつづけます。

最後に、中心部から放射線状に東京が12個に分かれるように線を入れます。

12等分されたピザを思い浮かべてください。

ちょうど、時計の文字盤のようにお昼の12時から1時、1時から2時、2時から3時・・・

というように1時間分ずつ分かれたそれを、12の新しい行政区分にするのです。

【12~1エリア】を第1区、【1~2エリア】を第2区、【2~3エリア】を第3区・・・といった具合です。

パリみたいだと思えばわかりやすいです。

 

ここからが大事なのですが、

この新しい東京都において、行政区分の【6~7エリア】を見てみてほしいのです。

想像が追いつかない方は、別タブでグーグルの地図でも見て確認してみてください。

そこは現在の表記でいうと、神奈川や大田区がある地域です。

 

さて、タイトルの新国立の問題について、新しい競技場を建設しないで問題を解決したいというテーマを立てました。


その考えの答えが、まさにこの地にあるのです。

 

 

勘のいい人は既にお気づきでしょう。

そうです。

この地には日産スタジアムがあるのです。

 

日産スタジアムの基本情報は以下のようになっています。

  • 住所は神奈川県横浜市港北区
  • 収容人数7万人超え
  • 観客席に限り屋根付き
  • 陸上トラック有り
  • 冷房有り

オリンピックの開会式を開くのにもメインスタジアムとしても十分です。

 

すでに新国立の建設費高騰の問題から「日産スタジアムを使えばいいじゃん」という意見はいろいろなところで出ています。

そんななか、私のアイデアもこの日産スタジアム新国立競技場にしてしまおうというものなのです。

 

しかし、

日産スタジアムの現住所は神奈川県~です。

東京ではありません。

東京オリンピックの開催を掲げている以上、そのメイン会場は東京になければなりません。

仮に日産スタジアムを現状のままにメインスタジアムとして使おうにも、世界中からやってくる外国人が「東京オリンピックっていったのに此処は神奈川じゃないか」と言われてしまいます。

 

ですから、

だったらこの日産スタジアムのある地域を「東京」に書き換えてしまおうということなのです。

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ちなみに、

既に出ている「日産スタジアムを使え」という意見の中には、命名権を国が買って「国立競技場」と名前だけ付け替えてしまえ。

というようなものもあります。

個人的には、それは「なんとなく中国っぽいやり方だよなぁ」とおもってしまうので、あまり気乗りはしませんでした。

まぁ、地図を変えてしまうというアイデアも自分で言っておいて、ほとんどコレと変わらないかなとは自覚はしているんですけどね。

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読んでくださった人の中には、地図の書き換えなんて簡単に出来るわけがないという方もいるでしょう。

でも実はけっこう頻繁に地図の書き換えは起こっています。

地方の市区町村の合併なんかはいい例です。

歴史の教科書にも廃藩置県なんて言葉が出てきますよね。

さらに、そもそも東京はむかし江戸だったわけですし。

 

既存のスタジアムを利用するならば、一時、建設予定費3000億円にも膨らんだ新スタジアム建設が、適宜改修するにしても従来に比べればわずかな費用程度でクリアできます。

 

それに地図の書き換えというのは、あえて極端に言えば文字情報の入れ替えにすぎません。

実際には、ルールに則って手順をクリアしていかなければならないし、ありとあらゆる文字なので、それらすべての書き換えはそこそこカネもかかるし、反対する人も多いだろうし、くたびれる作業になります。

 

しかし、それでも今後の消費税が欧米並みに高くなっていく日本において戦略的に消費してくれる外国人観光客を取り込んでいく仕組みとしては、いくらか価値を見出せるとおもいます。

 

それにこの案は、なにもハワイを日本の隣に持ってこようとか富士山を秋田県に移動させようなんてと言っている訳ではないのです。

つまり、見る人が見れば

「ふむふむ・・・、まぁできない話ではないな。」

というレベルのものなのです。

 

さらに、これをスタジアム問題を解決するために辻褄合わせをした、というのではなく、東京オリンピックにあわせて増加する外国人旅行客のために東京をわかりやすくした。といえば、

「あ~、おもてなしの一環か」と内外の批判的意見にもある程度対応できます。

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東京を大きくすることはスタジアム問題の解決だけにとどまりません。

パリ、ロンドン、ニューヨークといった世界都市ランキング上位の観光地を思い浮かべてみてください。

いずれも東京より多くの観光客を集めているスーパー都市です。

 

旅行客数でいうとほかにもバンコクシンガポールなど上位陣はたくさんあるんですが、さまざまな指標で東京を含めたニューヨーク、ロンドン、パリが世界4大都市として定着しているため、イメージしやすくするためにあえてそのほかの都市には触れません。

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ちなみに、

ロンドンや東京、あるいは首都圏といったものについて、

「コナベーション」や「世界都市」で調べてみると理解が深まるかもしれません。

ウィキペディア調べで充分です。

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ここで大事になる着想点は、パリやロンドンのとなりの都市って知ってる?

ということです。

都市が世界的に有名になればなるほど、隣近所が霞んできてしまうのです。

これはいたしかたのないことです。

 

みなさんでもパリやロンドンのとなりについて、特段の興味や調べたことがないかぎりはほとんど気にも留めていないのではないでしょうか?

まぁ隣っていう表現が正しいかどうかって言うのはあるんですが話をつづけます。

 

当然、目を向けてもらえていないのだから、観光客は、特段なんかしらの情報とそれに伴う価値がないかぎり、その地にカネを落としていってはくれないのです。

国内消費が冷え込む中、日本人だけのカネを当てにしても十分な量をまかなえません。

東京を大きくして外国人旅行者の消費も積極的に取り込む政策は必要になってくるのです。

 

世界には70億人もの人がいます。

そのうちの10%でも7億人です。

5%でも3億5000万人です。

これだけの人が現在進行形で生きているわけです。

 

その上で、

今現在の東京のキャパシティでは外国人旅行者を捌ききれません。

現にホテル等の宿泊施設は足りてないですし、airbnb(エアビーアンドビー)のような民泊サービスも関東圏でどの程度の個人が貸す側として利用してくれるのか。

法律の規制や近隣住民との兼ね合いもありますが、そこまでの量は期待できないとおもいます。

東京を大きくして、分かりやすく発信し、現在の三県まで訪日客を分散させることができればより多くの外国人の消費を日本で捕らえることができます。

 

すでに東京は関東圏、首都圏という経済圏のカタチをとっていますが、それは日本人の論理です。

外国人の多くは、きっとそんなこと知ったこっちゃありません。

東京12行政区として海外に発表すると外国人にとっても理解しやすいのではないかと思います。

「理解しやすい」ということはイコール「行こう」と思いやすくなります。

 

みなさんでもなにかに興味があったらまずネットで調べますよね?

その際に、調べてもよく分からなかったら行くのを躊躇ったりしませんか?

 

ちなみに
パリは20区までありますが、エッフェル塔は7区で凱旋門は17区、そしてルーブル美術館は1区だとかで非常にわかりやすいです。

東京の観光地でも同じように言えたら分かりやすいですよね。

 

東京はただでさえ、

  • 公共交通機関がわかりにくい
  • wifiがつながらない
  • 日本人に道を尋ねようにも英語が通じない

など観光しづらさ満点です。

 

そこを浅草雷門は2区、渋谷スクランブル交差点は8区とかなどと、ある程度地理を把握できるようにすると観光しやすくなるでしょう。

 

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東京ばかりにまた一極集中かという批判もあるでしょうが、それもしょうがありません。

 

外国人の多くはまず「tokyo」で検索してしまいます。

加えて、SNSによる外国人同士による情報交換も旅行客の呼び込みツールとして注目されていますが、その際もわかりやすさ(=伝えやすさ)は大事な価値です。

分かりにくかったら、情報が発生&拡散していきません。

 

何かしらの価値を新たに生むにしろ既存のものを活用するにしろ、kanagawaとtokyoでは残念ながらネームバリューが現状において違いすぎます。

 

たとえば、「tokyo」で検索して「hotels」で探すと5900万件

「kanagawa」でホテルを検索すると53万件

「saitama」では42万件

探すときのキーワードの打ち方でも若干変わってきますが大体こんな感じです。

 

ちなみに日本語でホテルを探すと

東京3500万件、神奈川1700万件、埼玉1500万件

まぁ日本人はもっと細かい地名で探すとおもうので、こんなものでしょう。

 

ホテルの数が問題なのではなく、外国人の頭の中にどんな「検索ワード」があるか、が問題なのです。

 

外国人から見た「わかりやすさ」は、そっくりそのまま観光人数に直結します。

今後何十年にもわたって人口が減り続ける日本で、外国人旅行客の消費を国内で捕らえきるというのは重要になるとおもいます。

 

とりわけ欧米の旅行客が日本観光で使わなかったお金は、アジア順繰り旅行の過程でお隣の国、韓国や香港その他アジア地域に持っていかれてしまうのですから。

 

「東京」に地名が変更された地域は、「tokyo」で外国人に検索してもらえます。

見つけてもらえるというのは来てもらえるということになるでしょう。

ホテルにしても飲食店にしても、です。

 

東京とその近県がこの案で成功を見れば、今後、他の道府県においても同じようなことが起こってもいいのではないでしょうか。

 

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そして、

新たなスタジアムを立てる必要のなくなった、現在更地となっている新国立の建設予定地はどうするか。

 

まるまる土地が空いているのです。

現在の東京の中でも最も価値のある地域です。

土地の上に何も立っていなくて、これからなんにでも利用できる。

新宿、渋谷のあいだに位置する最高の立地です。

世界の都市を見てみるとパリ、ロンドン、ニューヨークの上位3都市があります。

これらの日本が勝ちたいと思っている上位陣のなかにも、これだけ都市の中心にぽっかりと何にでも利用できる土地が広がっているなんて考えられません。

この土地を「これからの東京の価値をもっと高めるような利用方法で使えないか」と考えるべきではないか、ということです。

※東京というのは大きくした後の、という意味です。

 

残念ながら、ただのスタジアムでは人をあまり呼び込めません。

スポーツとアーティストのコンサートくらいじゃ、収支をトントンにするのにも一苦労です。

 

そんななか利用法として一番分かりやすいのは、考えられるもろもろの機能をすべて持った複合施設でしょう。

買い物もろもろ、ホテル、マンション、飲食、イベント、災害時の避難所etc.

 

まぁそれは置いておいて、個人的にこんなのあったらいいなとおもうのは、

 

特筆すべき高層部からの景色というものです。

それは東西南北で見れるものが違うという価値です。

 

たとえばこんな感じだったらどうでしょう。

  • 北)新宿の高層ビル群
  • 南)現在再開発中の渋谷駅前の高層ビル群
  • 東)東京タワー&スカイツリーの双子
  • 西)遠くに富士山

実際に建ててみて見えるかどうかは分からないですけど、こんな建物ができたら見晴らしとしては最高なんですけどね。

特に夜景はよさそうです。

 

ついでに話の流れだと、

トーキョーツーリストセンターなんてのが一区画を使ってドーンとできたらいいとおもいます。

 

外国人観光客が飛行機から降りて、渋谷スクランブル交差点を目指すついでに、まずここに向かうようなイメージ。

日本観光の縮図があって、コンシェルジュもいて日本中に散らばる観光資源を網羅したプランをここで練られるような仕組み。

 

ちなみに既にある似たような施設は調べてみたんですが

「う~~ん・・・まぁうん。」といったかんじです。


 

読み疲れないように、ここら辺で終わりにしましょう。

 

長々としたアイデアにお付き合いいただき、ありがとうございました。

 

 

ではでは。