アイデア)音楽が好き、音楽でお金を稼ぎたい人に向けて

ユーチューブで稼ぐとか、なにかネット回りに絡めて稼ぐという話ではありません。
楽器を演奏できる必要も、唄がうまいのを条件とするようなものでもありません。
どちらかというと音楽を『聴くのが好きすぎる』という人に向いた職業です。

 

それは、名づけるなら
『BGMセレクター』

個人でやっている飲食店やその他のお店などの店内で流すBGMをセレクトしてあげるお仕事です。

 

ぼくは無印良品が結構好きで、よく買い物に行ったりするのですが、あるとき店内に流れている音楽がすごく心地よいことに気づきました。

きっかけはこれです。

 

個人経営の雑貨屋さんや飲食店、カフェやバーなど音楽が流れていないところはけっこうあります。
流れていてもセレクトがあまりよくなかったり。

良い音楽を流すことで、お店の持っている魅力をより効果的にお客さんにアピールすることが出来ます。

お客さんがお店に滞在してくれる時間は意外と短いです。

だとすれば、そのわずかな時間を最大限活用して、より魅力的に相手に良いイメージを伝えきることで、『このお店、何か良い雰囲気だったね』という感情をお客さんの心の中に残り香のように植えつける。


リピーターやファンの獲得につながります。

 


いまは世界中の音楽をほとんどタダで聴ける時代です。
しかし、店主が自分セレクトでどこかで聴いたことのある似たような音楽を用いていたのでは他店との差別化ができない。

セレクターのオリジナリティーな選曲が勝負を決めます。

 

お店によって伝えられるイメージは違います。
同じ街にある珈琲ショップでも、柔和な印象のある眼鏡の30代店主のやる店とあごひげとニット帽がトレードマークの若い店主のやる店ではお客さんに伝わるイメージは違います。

 

 

お客さんがわざわざ珈琲屋さんにコーヒーを飲みに行くのは、専門家が入れたプロのコーヒーを飲みたいと思っているからです。
コーヒーの勉強をして最高に美味いと思うコーヒーをつくるの能力を持っていても、BGMについては深く考えてもいないという人は多いはずです。

だとすれば店内イメージを左右する一因のBGMも、専門家が手がけるというのには何ら違和感はないでしょう。
自分のお店を大事にしたいと思っている店主ならば、なおさら専門家との協力を求めたいはずです。
店主のただ気に入ったものを何も考えずに垂れ流すのではなく、セレクターが店主の意思と意図を組み、店主の目指す店舗イメージを共有しながら世界中の音楽の中から最適解に導く。

 

たとえば

店内が北欧系のイメージを持たせているのに、流れてくるBGMがアメリカンポップスターじゃ話になりません。
あるいは、80年代のアメリカのイメージを持つお店で流すBGMは何が最適なのか。

お店が違えば、客層も違います。若い学生が多い、若い主婦が多い、高齢者が多い。

いろいろなカタチがあれば、お店にあったBGMを選曲するためのコンサルティングの役割も必要になります。
選曲した音楽のバックグラウンドなんかも一緒に提案できると店主はうれしいかもしれません。

 

仕事自体は、個人事業主でいけます。
名刺を作って、ガツガツした営業をせずに連絡が来るのを待つ。
春夏秋冬など季節に合わせたセレクト、月単位、雨の日専用のセレクト、朝・昼・晩、週明け週末、特別なイベント用(クリスマスやハロウィン、開店一周年記念etc.)
メニューもいろいろ工夫できそうです。


最初は駆け出しのフリーのライターのように数万円規模の仕事しかないかもしれないですが、工夫次第では市場は広く捉えることが出来ます。

なにせ「屋外」以外はすべて「屋内」なのですから。

病院、介護リハビリ施設、サウナ、温泉、旅館の和室、トイレ、タクシー車内、商店街、エレベーター、美容室、全国展開しているショップのブランド戦略、etc.

想像力の続くかぎりどこまでも

 


音楽でお金を稼ぐって大変な時代です。
CDが売れない時代、プロ転身が形式化した時代、ネットに自作の曲をアップして人気が出てライブで稼ぐ時代、唄が上手いだけでは売れない時代・・

 

ただ一方で、お金の稼ぎ方は自由に創造できる時代でもあります。


音楽が好きな人はたくさんいます。

今回はアーティストというカタチではない音楽とのかかわりかた、ただひたすらに『聴くのが好き』っていう方が音楽でお金を稼ぐアイデアを考えてみました。


だれかにとって、なにかのきっかけになれば幸いです。

 


最後までご覧いただきありがとうございました。